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2011年2月 2日 (水)

世界の終わり方その1 《始まりその2》

 世界の終わり方その1 第1話

五月の下旬、梅雨入りにはまだ間がある休日の午前中、洗濯をすませ、布団を干して朝刊を読みつつ、NHKの衛星放送で、大リーグの試合を見た。

その昔、誰かに日本の野球と比べると大リーグの試合では選手がきびきびと動くので、試合が早く終わると聞いたことがある。

しかし、実際には3時間以内で終わる試合なんか滅多にないように思う。

大リーグのナイトゲームは日本より遅く始まるので、試合が終わってから帰る観客は大変だろうなどと思うのだが彼らにはそれなりの対策があるのだろう。

(ニューヨークの地下鉄は24時間営業だそうで、ヤンキースのファンは遅くまで球場にいても何とかなるらしい。他の球場では車で帰るんだろう 作者註)

 昼前にようやく試合が終わったので、買い物に出かけることにした。

表に出るとなぜだかあたりが薄暗い。

見上げるとそこに空一面を覆うようなばかでかいUFOがいた。

これはまずい、洗濯物が乾くのが遅くなってしまう。

買い物から帰ってきたら洗濯物を家の中に取り込もう。

そう思いながら、300メートルほどの距離にあるスーパーへ買い物にでかけた。

 UFOが珍しいのかスーパーの駐車場には人がたくさんいて、空を見上げていた。 
 店に入り、飲むと大量の砂糖で頭がキーンとなる缶コーヒー2本(中毒になる)とかまぼこ、ちくわ、ウインナソーセージ、豆腐、キュウリの一夜漬け、卵(6個入り)、ニラ、キャベツ、アサヒのスーパードライ、500mlを6本(箱になった24本入りを買うと運ぶのも大変だが飲み過ぎるので買わない)、焼きそばの麺、マルタイの棒ラーメン、冷凍の塩味枝豆をかごに入れて、レジに行くと誰もいなかった。

レジの店員まで、UFOを見るために表に出ているのだ。仕方がないので、表に店員を呼びにいき、買い物の精算を済ませた。

家に戻る途中、あと100メートルほどのところで、頭の中に、
「代表者に会いたいとばってん、誰か知っとう人がおったら教えちゃらんな?」
と誰かの声がひびいた。

テレパシーで呼びかけられたのはこれが初めてである。代表者に会いたいなんて言っても今日は休日だし、だいたい代表者というのは誰のことだろう。

そう考えたのだが博多弁なら、代表者は福岡市長だろう、県知事は北九州の出身らしいし。

 しばらくすると差し渡し2000メートル以上はありそうなばかでかいUFOがゆっくりと動き始めた。

あんなサイズだと、福岡市庁舎の前の広い公園でも着陸は到底、無理ではなかろうかと考えた。

しかし、この分だと洗濯物を取り込む必要はないかもしれない。

 家に帰って、昼食を取り、少し寝た。

夕方になりテレビをつけてみるとUFOのニュースをやっていた。

UFOはもちろん着陸せずに、日本の公務員にそっくりな男たち(どんな連中だろうか)が二人、現れて市庁舎に入っていき、夕方前にはUFOに乗って立ち去ったそうである。

その後、福岡市は記者会見を拒否したが、UFOは近辺にいた人たちの頭に例のテレパシーでメッセージを残していったそうだ。

しかし、奇想天外なこけおどしというのは確かに効果があるものだ。

たとえば僕が話しをしたいといってみてもとても話を聞いてはくれそうにない市長がUFOで乗り付ければ休みの日でも直ちにあってくれるのだから。

 彼らのメッセージの内容というのは次のようなことであったらしい。

『近いうちに地球の近傍に高速道路を通す計画が立ち上がったので、速やかに立ち退いて欲しい、十分な保証は行う。』 

突然、やってきてこれか。
見かけ通りで、なかなか厚かましい連中だ。

 後で、メディアが市長周辺から聞き出したところによると彼らは銀河連邦の道路開発関係の役人で太陽系が高速道路の建設の邪魔なので、近いうちにこれを壊して、排除したいという話をしたらしい。

太陽系近傍に住む銀河連邦に所属している星々の住人たちから、経済的な発展のために (交通の便を良くして資本を呼び込みたいそうである)、早く高速道路を建設して欲しいという陳情があったそうである。

僕は太陽系は銀河系の辺境に存在しているからそんな話が出ることもあるかなと思った。

・・・しかし、そんな話が出るということは銀河文明も資本主義でやってるんだろうか。どうやってあんな限界が見えたやり方で文明が維持できるんだろう・・・

なるほど、星と星の間を結ぶために高速道路を造る。

それで太陽系が邪魔だっていうのはあれだな。
レンズマンシリーズに出てくる超空間チューブだろう。
かなり昔に本で読んだ話なのでよく覚えていないがあれは確か太陽の近傍には設置できなかったはずだ。
チューブの出口は火星の向こう側ぐらいにしか設定できないのじゃなかったかな。
しかし、超空間チューブでは入り口と出口の間の空間に恒星が存在してはいけないということはなかったような気がする。
もしかすると銀河鉄道999みたいな奴だろうか。
あれなら高速道路なんていわないかな。

 明日は講義はないので研究室の学生たちと話し合ってみよう。

《オキアミ》へ続く

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