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2011年4月25日 (月)

世界の終わり方 その1 《オリジナル》

世界の終わり方その1 《拉致》の続き

世界の終わり方その1 第5話

・・・教えてやれよ。・・・

頭の中に声が聞こえた。

「お前はあの連中に襲われて逃げるときに連中の脳をスキャンしたじゃないか」

「今は現実から逃げる時じゃないぞ。記憶は戻っているんだろう」

・・・しかし、彼女が知りすぎるとまた連中に襲われるんじゃないか・・・

「どっちにしろお前がここで彼女を離せば連中に消されるのは時間の問題だろうな」

「それに彼女は候補者だ」.

・・・なんだって・・・

「連中の上位者はそろそろ気がつく頃だ。決断しろ」

彼女は僕の目をじっと見つめていた。

一瞬のことだったが頭の中での会話に気がついたかもしれない。

「水原君、オキアミのことも含めて全てを話しておこう」

「あのオキアミはこの世界に住んでいるのと変わらない普通の生物だ」

「ただ少し違うのはこの世界に接している平行世界の生き物だということだ。この世界とは少しばかり物理定数の違う世界の生き物だ」

「だからこの世界の生物とは異なる化学反応の仕方をするんだよ」

「どうしてそんな生き物が地球の海に住み着くようになったかだが、君も想像がつくように平行世界間の壁は厚くて破られることはない」

・・・

「それじゃなぜなんですか」

「水原君、僕にも理解はできないがその壁を破って世界を移動できる芸を持っているやつがいるんだよ」

「そいつが平行世界間の壁を破って移動したために、壁がふさがるまでのわずかな間に時空の穴を通って別世界の生物がこの世界に住み着いたらしい」

「それが先生なんですか」

「すまないがどうやらそうらしい」

「わかりました。それであの人達はこの世界をどうするつもりなんですか」

「連中は職業上の義務とやらにしたがって、この世界を閉じるつもりらしい」

「それは先生がここにいるからなんですか」

「いや、違う」

「連中はこの世界の閉鎖に来て、偶然僕を発見したんだろう」

「僕を専門に捕まえにくるような奴らは今回、来たような連中とはひと味違う芸を持っている」

「先生はさっきから何度も平行世界の実在をいわれていますけどその世界には私もいるということですか」

「普通はそうだ」

「それはもしこの世界で私が死んだとしても他の世界では生きているという意味ですか」

「もう一度いうが普通はそうだ」

「先生はっきり言ってください。普通というのはどういう意味ですか」

「それは僕がこの世界で死ねば全ての世界で僕が消滅するという意味だ」

「先生は他の世界でも私と一緒にいたんですか」

「記憶がない」

「えっ!」

「君は僕と同じでオリジナルだ」

「君は無限に広がる平行世界の中でここだけに存在している」

「普通、平行世界ではそこで起きるあらゆる事象によって、分岐が起きる」

「オリジナルは世界の分岐を起こさず、逆に世界を収束させてしまう」

「だから君や僕の様な人間は世界の安定を乱す存在だ」

「あの連中はそういう人間を探し出して消去しようとしている」

「でも先生、それが本当なら、私は今まで、あの人達に気がつかれずにどうやって育ってこれたんですか?」

「そうだな、それだけ君が特別な存在だということだ」

「僕も先ほどまで僕と同じような人間が他に存在することに気がつかなかった」

「今回のような出来事のおかげで、僕が覚醒して、君に反応したということだろう」

「先生、それは私も先生と同じような超能力が使えるという意味ですか」

思わず彼女の目を見つめた。

「いやはや、君はどうしようもない楽天的な娘だな」

「君は僕にとっては特別な人間ではあっても、君が育ってきたこの世界ではごく普通の女の子だ。超能力なんて使えるわけないだろ」

「なんだ、つまらない」

「さて君をどうしたものかな」

「あら、先生、私を守ってくださるんじゃないんですか」

「そうしたいものだが僕もこの世界では単なる逃亡者に過ぎない」

「水原君、君が僕の言うように、本当にオリジナルなら先では僕の助けを必要としないようになるだろう」

「しかし、僕と一緒にいれば、無限の世界を未来永劫逃げ回ることになる」

「それでもいいのか」

「僕の考えでは連中は君を消去しようとは考えないに違いない」

「連中はこの失敗した世界での唯一の収穫だと考えて、君を連れて行こうとするだろう」

「先生、私はどこへ連れて行かれるんですか」

「外の世界だ」

「別の平行世界という意味ですか」

「いや違う、外の世界だ」

「平行世界とは違う別の世界があるということですね」

「そうだ」

「先生はその世界に行ったことがあるんですね」

「僕は君と同じように、何も知らずに普通の世界に育って、ある日、連中に拉致された」

「そのあと、ずっと時空管理官をしていた、あのUFOの連中と同じ仕事だ」

「そしてある時、《声》を聞いた」

「その《声》は覚醒を求めていた」

「僕はもちろん時空管理局に報告した」

「時空管理局は《声》を聞いた局員を全て把握していて、報告の遅れた連中を全て降格した」

「しばらくたって、航時機を使って時を遡りすぎた奴を追跡している最中にまた《声》を聞いた」

「そのときに僕が時空管理局に、マークされていることに気がついたんだよ」

「すぐに報告を入れたんだが、連中はしつこく聞くんだ」

「《声)は報告したこと以外にも何か言っただろう」

「あんまりしつこいので、『あんた達は馬鹿だといってましたよ』と言ってやった」

「即座に降格ということになったな」

「その日の夜寝ているときにまた《声》を聞いた」

「そのあとすぐに、誰かの手引きをうけて逃走した」

「先生、よく逃げられましたね」

「いや、連中も何か他の件で忙しかったらしく僕にかまっていられなかったらしい」

「それ以来、逃亡生活ですか」

「いやそういうわけでもない。連中から姿を隠すには色々なテクニックが必要でうまくいっている間は隠れている必要はない」

「先生の話を聞いているとその時空管理局というのには抵抗勢力があるみたいですね」

「僕にもわからないことはたくさんあるがその中でも一番不思議なことだな」

「連中はこの世界を含めて、全ての世界を管理しているはずなのに、僕や君のような人間の存在を補足できない」

「宇宙の中に別の意志が働いているみたいだ」

「先生、宇宙というのは無限に広いんでしょう」

「たぶん、管理局の人たちの想像しているよりも世界は広いんだわ」

《世界の終わりに向けてその1》へ続く

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